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オープンソースBIは日本に根付くのか?

BIを展開しておられる各社の責任者の方々と話をすると、これが必ず話題に上ります。

BIは企業内の情報システムと密接に関連します。またシステムだけでなく業務プロセスと関係するために、信頼性も要求されます。安全志向・実績重視・大手SIer寡占の日本市場で、オープンソースによるBIプロジェクトは本当に受け入れられるのか?根付いていくのか?

私個人としては、1年という短いスパンでは変わらないが、5年のスパンでは、確実に根付いていくと思っています。ただし、課題は「信頼性」と「日本語化」でしょう。


1.「信頼性」という課題
前者の「信頼性」に関しては、今後は確実に向上すると思われます。これはいろんなオープンソースの歴史を見ても明らかです。5年前には、想像できなかったようなサービスがWebを中心に現実のものとなっています。

先日、トーマス・フリードマンの「フラット化する世界」を読んでいたら、WebサーバのオープンソースであるApache(アパッチ)との出会いについて書かれていました。今から10年ほど前、彼はある企業のITプロジェクトでチームのSEがWebサーバにApacheを使っていると聞いて、問い詰めたそうです。

フリードマン 「何なんだ!そのアパッチってやつは!インディアンの親戚か!」
若手SE   「知らないんすか。最近使われてWebサーバのオープンソースっすよ。」
フリードマン 「オ、オープンソースって、それは誰が保証してくれるんだ、困ったときには誰が
         サポートしてくれるんだ!」
若手SE   「でもちゃんと動きますよ。ドキュメントもコミュニティサイトにありますし。」

・・・(多少記憶違いがあるかもしれませんが大筋こんなエピソードでした)

現在、ApacheはWebサーバとして、世界中で動いているスタンダードです。日本でも当然のように至るところで使われています。どのオープンソースでもそうですが、ある一定期間・一定導入数の臨界点を超えると「信頼性」が加速度的に高まっていきます。そういう意味で、オープンソースBIも近い将来BI構築のスタンダードになるであろうと思うのです。


2.「日本語化」の課題
もう一つの課題に「日本語化」があります。日本にもIAFコンサルティングさんが作ったOpen Olap等オープンソースBIがありますが、やはり統合的なBI環境、開発のスピードや展開のダイナミックさでいうと、海外のBIプロジェクトに分があるのは否めません。その中でも、やはりPentahoは一番魅力的なオープンソースBIになるでしょう。ただドキュメント類はすべて英語。KSKソリューションズでも、一部日本語化を進めていますが、Pentahoは複数のチームで開発されているためバージョンアップが非常に早く、すべてを日本語化することはほぼ不可能または翻訳しても無駄といえます。

それよりも、我々がPentahoの技術をキャッチアップしながら、お客さまのニーズにあったBIシステムを構築するサービスを提供したほうが、お客さまのためにも、我々の睡眠時間確保のためにもよほど有益だと思うのです。

実際にユーザーが求めるのは、「BIシステム」ではなく「BIシステムを活用した売上・利益向上、現場改善、解約率の低減、優良顧客の特定・・・」になるはずです。KSKソリューションズでは、お客さまの本当の便益(ベネフィット)に集中することで、ドキュメント類の言語はさほど問題にならないと考えています。


追伸:
(ただし、我々のようなBIベンダーには英語は必要不可欠と思います。新しいBI技術・手法はやはり英語圏から生まれていますので。KSKソリューションズでは、Pentahoだけでなく、今年より米国オレゴン大学内に研究所を設置し、データマイニングの共同研究を始めました。BI技術や手法に関することは、「KSKソリューションズにアウトソーシングするよ」と言っていただける企業になっていきたいと思います。)

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2007年12月17日 16:08に投稿されたエントリーのページです。

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