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2008年03月 アーカイブ

2008年03月06日

ID情報の増加とデータマイニング

2月は毎年恒例の某企業向け長期研修があったり、体調不良によりダウンしたりと、なかなか時間が取れずブログを1か月ほどお休みしておりました。本日より再開いたしますので、どうぞよろしくお願いします。

今日はデータマイニングに関して感じていることを書きたいと思います。

マイニング技術は、10年以上前から流通・医療などでさまざまな研究が進んでいますが、最近は特にインターネット(OpenID)、ケータイ(GPS)、電子マネー、RFIDといったところから、マイニングを行うために必要なデータの整備が着々と整っていっている印象を受けます。

OpenID
OpenIDとは、元はSix apartの技術者が提唱したWeb全体で使える共通のIDです。従来のようにサイトそれぞれでユーザーが個人情報を入力し、IDとパスワードを管理する必要がありません。2006年ごろに提唱されて以来、YahooがGoogle等も団体に参加し始めたことにより、今後のサイトの認証では、スタンダードになっていくと思われます。
データ分析の観点からみると、よりユーザーのIDを一意に定義しやすくなり、たとえば「こんなブログのコメントを残している人は、こんなECサイトでこんな商品を買っている」なんていう傾向も見れるようになるかもしれません。

・GPS
GPSはすでに国の施策としても、ケータイに標準装備される方向にあり、これに関連した各種ビジネスが盛んに取りざたされています。データ分析的にも、位置情報というファクターが加わることで、さまざまな切り口で分析できるでしょう。たとえばタクシーの乗車降車位置データから、「3月の第一月曜日のこういった天気の日には、ここで乗車するお客さんが多い」という傾向もつかめるかもしれません。
来週、けいはんな学研都市で、ケータイ国際フォーラムが開催され、私も参加予定です。午後から各オープンラボツアーで、企業の研究所の見学も行います。また新たな情報があれば、このブログで紹介したいと思います。

・電子マネー
WaonやNanaco、Suica,Icocaなど電子マネーが着実に浸透しつつあります。データ分析の観点からみると、たとえば駅の売店で売られている新聞は、みんな現金で購入するため今まで、何が売れたかはわかっても、誰に売れたか分かりませんでした。これが電子マネーで決済するようになるにつれて、顧客のRFM分析が日用品などでもできるようになります。(ただ、どのように分析結果を活用するのかは別途検討が必要ですが)

KSKソリューションズでも、Pentahoの一部であるWekaを中心にデータマイニングサービスを行っていますが、事業としてはまだまだこれからです。マイニング技術をベースにしたWebサービスへの展開のため、異業種の方や大学の研究者の方々とも定期的にお会いして情報交換しています。一方で、IDデータの増加やマイニング技術の進展はプライバシーの問題も同様に考えさせられます。ビッグビジネスになるのか、ビッグブラザーになるのかは今後も議論の分かれるところです。

2008年03月16日

ケータイ国際フォーラム in けいはんな

けいはんなで行われた第7回ケータイ国際フォーラム&オープンラボに参加してきました。


「けいはんな」は京都・大阪・奈良の3府県にまたがる地域で、国家PJとして学研都市として開発されている地域です。(東の筑波、西のけいはんな、というコンセプトらしいです。)自宅近くにありながら、訪れたのは初めてですが、住宅と企業や国の研究施設・国会図書館などが隣接し、なかなか環境が良いところです。

・ケータイ&GPS
展示会のほうでは、ドコモが「次ドコ」というGPSと行動履歴に基づくレコメンデーションサービスをデモしていました。現在、まだ実証実験最中ですが、なかなか面白いサービスです。昨年は沖縄で今年は京都で実証実験を行ったとのこと。たとえば、ユーザーに対しては、「清水寺を観光した人に対して、次のお勧めポイントは八坂神社ですよ」という情報をPush型で配信します。またその周辺のお勧めshopなどの関連情報も併せて表示します。企業に対しては、ユーザーの足跡・行動履歴をレポートとして提示するというもの。現在はまだ実験中でデータも整備中ですが、1~2年後にはサービス開始されるようです。

・オープンラボ
午後からは、駆け足で国&企業の研究所を見学しました。 
-情報通信研究機構(NICT)
-NTTコミュニケーション科学基礎研究所
-国際電気通信基礎技術研究所(ATR)

普段なかなか企業の研究施設に入る機会はないため、貴重な体験になりました。実際の研究者の方から研究内容の説明を受けられるのも良かったですね。各研究所それぞれで研究対象は異なりますが、私の興味のある人工知能・データマイニング・Webの分野でも興味深い研究がされていました。

普段、Businessの世界で仕事をしていると、なかなかScienceの世界まで情報収集するのは難しいことです。しかし、1年後のBusinessを予見するためにはTechnologyの情報収集がかかせませんし、2~3年後のTechnologyを予測するためにはScienceの情報収集がかかせません。KSK-solも普段は、Business~Technologyの視点で仕事をしていますので、たまにはScienceの環境に身を置くことも大切だなと感じます。

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2008年03月25日

関学ビジネスマイニング研究センター

「もっとビジネスに役立つデータマイニングを」

こんなコンセプトで立ち上げられた研究センターがあります。関西学院大学の経営戦略研究科内にあるビジネスマイニング研究センターです。

先日、知り合いの方から、センター長の羽室教授、また副センター長の森田准教授をご紹介いただきお会いしてきました。1時間という短い時間でしたが、刺激的なお話ができ、またマイニングの活用方法に関して共感することも多く、貴重な時間になりました。

羽室先生は、関西学院大学大学院の教授で、有名な和製データマイニングオープンソースMusashiの開発者でもあり、最近では国の情報大航海プロジェクトでもご活躍されています。
森田先生は、大阪府立大学の准教授で、データマイニングの研究やマーケティング分析コンテスト等でも実績をあげておられる方です。

ビジネスマイニング研究センターでは、産学官連携を視野に入れて、さまざまなマイニング手法の開発、ビジネスへの展開を進めておられます。羽室先生曰く「日本のコンピュータサイエンスの研究者は結構優秀ですぐれたアルゴリズム等を保有している。しかし、ビジネスに使われないまま眠っているものが多い」とのこと。
これをビジネスに活用できるように技術を商品化していくのが、ビジネスマイニングセンターの役割ということです。

センターで開発されたデータマイニングエンジン「KD-Mod」のデモ、LCM超高速マイニングエンジンなどを見せていただきました。特に高速マイニングエンジンは面白いです。OLAPは「人の思考のスピード」で瞬時に軸を変えることにより気づきが得られますが、同様のことをデータマイニングでも行うことができます。いわば、OLADM(On-Line Analytical Datamining)でしょうか。

弊社のPentahoやWekaの取り組みにも興味を持っていただきました。
今後は、産学としてより良い協力関係を築いていきたいと思います。

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