« 2010年04月 | メイン | 2010年06月 »

2010年05月 アーカイブ

2010年05月17日

アジャイル開発とBIの良い関係

ソフトウェアの開発手法に「アジャイルソフトウェア開発」があります。これは従来の「ウォーターフォールモデル」での開発の反省から、より迅速にユーザーニーズに適したものを提供する開発手法として、広まりつつあります。

弊社で行っているBI(ビジネス・インテリジェンス)では、このアジャイル開発が良くフィットします。なぜなら、BIで扱うものは、「ビジネスの因果関係」そのものだからです。

不明確なビジネスの因果関係
だれでも、「どうすれば売上を上げれるのか?」「利益を上げられるのか?」を知りたいと思っています。そのために、蓄積されたデータ(結果指標)を分析します。しかし、漫然とデータを見るだけでは何も分かりません。

一般的に、ビジネスの成果指標(つまり結果)は、「売上」や「利益」です。
その向上のための先行指標(原因)は、「見込数」「顧客数」「リード数」「アクセス数」などです。

良い結果には、必ず良い原因があり、悪い結果には、必ず悪い原因があります。

有能な営業マンや、経験豊富な現場の作業者は、それらを暗黙知として身につけています。これらを事実データに基づき形式知化して、全社員に共有するのがBIです。

BIでは、OLAP(多次元分析)やデータマイニング等で大量のデータを様々な角度から分析し、レポートで全社員にタイムリーに共有することができます。またETLにより、データが常に正確かつタイムリーに収集・蓄積されます。

アジャイルBIの必要性
BIのメリットを享受するためには、こうした処理を柔軟かつ迅速に行う必要があります。しかし、従来のウォーターフォールモデルでの開発では、しっかりと仕様を決めてから開発し、テスト・検証する必要がありました。しかしこれでは、BIシステム構築までに非常に時間がかかってしまいます。また変更を行うにもさまざまな検証時間やコストが必要になり、結局変更をあきらめざるを得ないという状況になってしまいます。

BIをアジャイル開発で行うことは、こうしたシステム側の制限からビジネス部門のユーザーを解放するとともに、システム部門の負荷を減らすことにもつながります。弊社が提供するPentahoも今年はアジャイル開発に力を入れて、製品を提供し始めています。
http://www.pentaho-partner.jp/blog/2009/11/pentahobi.html

BIソフトウェアの分野は、各社が製品機能の優位性を競うフェーズから、メソドロジー(方法論)やディストリビューション(配布形態)を競う時代に入りつつあると思います。

2010年05月27日

オープンソースと農業は似ている!?

オープンソースと農業
時々、オープンソースのソフトウェアは農業に例えられます。
それは、軍事に例えられる経営用語(ロジスティクス、ストラテジー)とは対照的といえるかもしれません。

一般的な経営理論でよく登場するものに、いわゆる3C(顧客Customer-競合Competiter-自社Company)があります。通常のビジネスにおいては、いかに競合他社を駆逐して、顧客(市場)を奪い取っていくかが課題となります。

これに対して、オープンソースソフトウェアでは、上記とは異なるC(Community)コミュニティが話題の中心となります。そこには、競争ではなく、貢献の精神が存在します。

実際にコミュニティにはさまざまな人が必要です。稲作で例えると、もみ種をまく人、苗床を作る人、田植をする人、水田の水量を絶えず見守り続ける人、刈り取る人、それらの人々を支援する人、こうした様々な人のおかげで、作物は実り、みんなでその実りを楽しむことができます。

またそうした作物にお金を払っていただけるお客様がいます。彼らは毎年おいしいお米を食べられる対価としてお金を支払ってくれます。そのお金は次の年の種もみや肥料、効率的な農機具の購入資金となり、来年にはさらにおいしいお米をみんなで食べられるようになります。

収穫したものを食べるだけの人(Fruit Picker)もいます。それはそれで良いのです。ただそうした人が増えすぎると結局コミュニティが健全に育ちません、長期的に見るとそのオープンソースは衰退してしまいます。

BIのオープンソースを提供する企業として
弊社が携わっているBIのオープンソース「Pentaho」も同じです。Pentahoは、Pentaho社が全面的にバックアップする商用オープンソースです。Pentaho社は、有償版のサポートやトレーニングで収益を上げるとともに、無償版のコミュニティ版のソースを公開しています。全世界で3000人以上のコミュニティメンバーが活動しています。私もこのコミュニティメンバーの一人です。またKSKソリューションズは、ここで成長したソフトウェアを日本のお客様に紹介し、Pentahoの代わりに日本語ローカライズや販売・サポートを行うゴールドパートナーです。

この素晴らしいソフトウェア資産を日本人がもっと使えるようにすることが、我々の使命でもあります。そのためにも、BIビジネスとしてもさらに拡大させて、コミュニティに対する貢献ももっと増やしていきたいと思っています。

オープンソースに国境はありません。どの国の人でもインターネットからダウンロードしてその便益を享受できます。そういう意味で我々のメンバーは国際的です。ほとんどの社員が英語と日本語を使うため、Pentahoと英語でコミュニケートしながらお客様を日本語でサポートできます。一方で、KSKソリューションズは、純粋な日本の企業です。日本で発展し、日本人としてビジネスを行い、日本国に法人税を支払い、我々の住む地域や社員やその家族の生活をよくしていきたいと思っています。

KSKソリューションズは、日本企業のお客様に、素晴らしい作物を提供し続ける元気なベンチャー農家でありたいと思います。

About 2010年05月

2010年05月にブログ「Warm heart Cool mind」に投稿されたすべてのエントリーです。過去のものから新しいものへ順番に並んでいます。

前のアーカイブは2010年04月です。

次のアーカイブは2010年06月です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。