アジャイル開発とBIの良い関係
ソフトウェアの開発手法に「アジャイルソフトウェア開発」があります。これは従来の「ウォーターフォールモデル」での開発の反省から、より迅速にユーザーニーズに適したものを提供する開発手法として、広まりつつあります。
弊社で行っているBI(ビジネス・インテリジェンス)では、このアジャイル開発が良くフィットします。なぜなら、BIで扱うものは、「ビジネスの因果関係」そのものだからです。
不明確なビジネスの因果関係
だれでも、「どうすれば売上を上げれるのか?」「利益を上げられるのか?」を知りたいと思っています。そのために、蓄積されたデータ(結果指標)を分析します。しかし、漫然とデータを見るだけでは何も分かりません。
一般的に、ビジネスの成果指標(つまり結果)は、「売上」や「利益」です。
その向上のための先行指標(原因)は、「見込数」「顧客数」「リード数」「アクセス数」などです。
良い結果には、必ず良い原因があり、悪い結果には、必ず悪い原因があります。
有能な営業マンや、経験豊富な現場の作業者は、それらを暗黙知として身につけています。これらを事実データに基づき形式知化して、全社員に共有するのがBIです。
BIでは、OLAP(多次元分析)やデータマイニング等で大量のデータを様々な角度から分析し、レポートで全社員にタイムリーに共有することができます。またETLにより、データが常に正確かつタイムリーに収集・蓄積されます。
アジャイルBIの必要性
BIのメリットを享受するためには、こうした処理を柔軟かつ迅速に行う必要があります。しかし、従来のウォーターフォールモデルでの開発では、しっかりと仕様を決めてから開発し、テスト・検証する必要がありました。しかしこれでは、BIシステム構築までに非常に時間がかかってしまいます。また変更を行うにもさまざまな検証時間やコストが必要になり、結局変更をあきらめざるを得ないという状況になってしまいます。
BIをアジャイル開発で行うことは、こうしたシステム側の制限からビジネス部門のユーザーを解放するとともに、システム部門の負荷を減らすことにもつながります。弊社が提供するPentahoも今年はアジャイル開発に力を入れて、製品を提供し始めています。
http://www.pentaho-partner.jp/blog/2009/11/pentahobi.html
BIソフトウェアの分野は、各社が製品機能の優位性を競うフェーズから、メソドロジー(方法論)やディストリビューション(配布形態)を競う時代に入りつつあると思います。